英文法書はいろいろありますけど、個人的には大西先生のFACTBOOKが一番おすすめ。
この記事はFACTBOOKを実際に使ってみてのレビューなので、英文法書を買おうか迷っている人やどれを買おうか迷っている人はよければ参考にしてみてください。
英会話におすすめの英文法書『FACTBOOKレビュー』

FACTBOOKは有名な英語講師の大西泰斗さんの本。
大西先生と言えば、NHKのラジオ英会話とか一億人の英文法とかいろいろ代表的なものがありますけど、FACTBOOKはその代表書籍の一冊ですね。
内容としては
『英語を話すために必要な英文法が網羅的に載っている』
という感じ。
【↓公式動画があるのでチェックしてみてください↓】
買おうと思った理由
私がFACTBOOKを買った理由はシンプルに『英文法の勉強をやり直したいと思ったら』です。
私は英語の勉強を一応やっていたので、英文法はある程度分かる状態だったんですけど、英文法に自信があるわけでもないし、自分がどこまで理解しているのか?が分からない状態でした。
どうせ勉強し直すのなら、総合的英文法書を買ってじっくり勉強した方がいいかな?と思ったのでFACTBOOKを買いました。
(買った細かい理由は後に書きます。)
使ってみた感想
FACTBOOKを使ってみた感想としては『普通にめちゃめちゃいい』という感じ。
個人的には数ある英文法参考書・総合英語系の本・英文法問題集の中でも、2024年時点で一番いいと思えるのがFACTBOOKです。
「これがいい!」と思ったのは、英会話に必要な英文法しか載ってないということ。
FACTBOOKのコンセプトが話すための英文法らしいんですけど、細かい英文法までは載ってなくて、絶対に必要な知識だけが載ってるのが素晴らしいなと思いました。
私みたいにそもそも勉強が苦手な人や、覚えるのが得意でない人は『必要最低限の情報だけ扱っている教材』がベストなのかなと。
だって何を覚えるべきで、何を覚えるべきでないかは自分で判断できないのでね。
必要な情報だけが載っているのが個人的なFACTBOOKの一番のよかったポイントです。
FACTBOOKの難易度・到達レベル

FACTBOOKの難易度は文法知識としては『普通レベル』。ネイティブの感覚の難しさを踏まえるのなら『やや難しい』という感じですね。
FACTBOOKの公式サイトによると『高校1年生~大学入試』となってるものの、社会人でも全然使えるし、TOEIC受験者・英検受験者も使えます。
ただし、全く英語の勉強をしたことない人にはおすすめしないですね。最低でも中学英文法の基礎レベルはほしいところ。
個人的な使用感としては、FACTBOOKに書かれていることを完璧に理解したら以下のようなレベルには達すると思います。
- 大学受験(MARCHレベル)
- TOEIC(800点レベル)
- 英検(準1級~1級レベル)
- 日常英会話(問題なく話せるレベル)
- ビジネス英会話(問題なく話せるレベル)
それぞれ軽く解説します。
【到達レベル1】大学受験(MARCHレベル)

FACTBOOKをしっかりやればMARCHレベルの英文法はほとんど解けます。
仮に解けない問題に出会ったとしても、FACTBOOKの知識が頭に入っていれば消去法を使えるので、英文法に関してはこれ一冊で十分。
学生であれば学校の英文法のプリント、テスト、模試、過去問、単語・熟語とかをやってれば十分すぎると個人的には思います。
ちなみに、FACTBOOKをやってMARCHレベルの問題が解けないということはほぼないです。あったとしても『単語が分からなくて間違える』とか『時制問題の勘違い』とかかなと。
まぁ知らなきゃ解けない問題はこの本を完璧にしたところで解けないのでね。
FACTBOOKで早慶・東大・医学部は厳しい?
FACTBOOKは情報量が少ないので、英文法の問題を解くという点で言えば『早慶・東大・医学部は厳しい』と思います。
どう考えても早慶・東大・医学部なんてトップレベルの大学だし、英文法の問題だってほぼ確実にトップレベルなので。
というか、難関大向け英文法の問題集だってあるくらいなのでね。
ただ、そもそも論として『英文法=英語のルール』という点で考えれば、FACTBOOKだけでも早慶・東大・医学部でも対応できるとも言えます。
当然、FACTBOOKを徹底的に理解しても、解けない英文法の問題はあります。それはそもそも扱われてない知識があるから。
でも、英文法が四択問題であれば消去法を使えるはずだし、消去法を使った結果正解を選ぶことはできるはず。
試験であれば知識が曖昧でも正解を選べればいいはずなので、それでも十分だと思います。
仮に英文法の問題が穴埋めであれば知らなきゃ解けないですけど、個人的な印象として『総合英語系の本を一冊やって解けない英文法はほとんどない』と思ってます。
それに、穴埋めの問題であれば英文法の知識を問うよりも英単語やコロケーションを問う方が圧倒的に多いはずなので、FACTBOOK一冊完璧にできる前提なら早慶・東大・医学部でも対応できるとは思いますね。
まぁそもそも、受験であればFACTBOOK一冊だけしかやらないわけじゃないだろうし、学校のテスト・模試・過去問で相当数の演習は積むと思うので、特に問題にはならないかなと。
それでも不安だと思うのであれば、わざわざFACTBOOKを選ぶ必要はないと思いますけどね。
【到達レベル2】TOEIC(800点レベル)

FACTBOOKを完璧にすればTOEIC800点レベルには普通に到達します。
TOEICの文法知識は『高校レベル』だと言われているので、FACTBOOK一冊やっておけば余裕でカバーできます。
ただ、TOEICのPART5では英文法よりも英単語やコロケーションが多くあるので、直接的に点数に繋がるとは限らないです。
ちなみに、TOEICの点数は英文法だけで決まるものではないので、あくまでも問われる英文法のレベルとしての目安として考えてください。
TOEIC用の英文法教材を買うよりFACTBOOKを買う方がいい
TOEIC用の英文法教材もあったりしますけど、そういうのを買うよりFACTBOOKを一冊買う方がいいです。
TOEIC用の英文法教材は『全体的に英文法を学ぶ』というより『TOEICの英文法を学ぶ』という感じなので、個人的にはあんまり買う必要はないと思ってます。
扱ってる例文もTOEICに出題されるような例文になってるので、英文法を学ぶことにおいては難しい分非効率かなと思います。
TOEICの英文法教材を買うより、FACTBOOKを買って全体的に英文法を学ぶ方がいいと思うし、どうせ買うなら『TOEICの語彙問題系の問題集』の方がいいですね。
【到達レベル3】英検(準1級~1級レベル)

FACTBOOKをしっかりやれば英検準1級を超えるレベルには到達します。
そもそも、英検準1級以上は直接的に英文法を問われているわけではないと思うので、求められる英文法のレベルはそこまで高くないはず。
高校レベルの英文法書を一冊まるまる理解して対応できないのなら、おそらく英文法に問題はなくて語彙力・読解力(≒構文力)に問題あると思います。
もちろん、FACTBOOKをしっかりやれば英検準1級や1級に受かるわけじゃないですけど、必要知識としてはほぼ網羅しているのは間違いないです。
英検2級で英文法の学習の8~9割は終わってるらしい
英検2級は『高校卒業レベル』で、英検2級レベルの英文法が分かっていれば全体の英文法の8~9割は既に理解できていることになるらしいです。
残りの1~2割が英検準1級以上で問われるわけでもないはずなので、合格を目指すのであれば英検2級レベルの英文法の知識で対応できると思います。
ちなみに、FACTBOOKには読解的な文法知識(省略や倒置など)はあまり載ってないので、そこが不足する可能性はあるかなと。
【到達レベル4】日常英会話(問題なく話せるレベル)

日常英会話であればFACTBOOK一冊で十分話せるレベルに到達できます。
日本で英語を使う機会があるとしたら、それらのシチュエーションには十分対応できるし「この英文法ってなんだろう?」となることはほぼないはず。
もちろん、ネイティブとの日常会話やネイティブ同士の日常会話であれば「何これ?」となることはあるかもしれないですけど、日本で英語を使うという範囲であればFACTBOOKで十分すぎますね。
とりあえず話せるようになっておけばいい
「FACTBOOKは英会話に対応できるのか?」とか考えるより、とりあえず勉強してとりあえず話せるようになっておけばいいと思います。
FACTBOOKは英会話向けに作られているので、教材の選択としては間違いないし、FACTBOOKに書かれていることを徹底的に理解して損するなんてありえないので。
そこまでやって知らない英文法に出会ったのなら、そのとき勉強すればいいと思うので、あんまり気にする必要はないかなと思います。
【到達レベル5】ビジネス英会話(問題なく話せるレベル)

私はビジネス英語は話せないですけど、使われる英文法が限定的であればFACTBOOK一冊で対応できると思います。
英語ができる人からすると『ビジネス英語より日常会話の方が難しい』らしく、ビジネス英語は型がある程度決まってるとも言われてるので、FACTBOOK一冊で対応できるはず。
逆に、FACTBOOKを完璧に理解しても対応できないビジネス英語なら、それはそのとき勉強し直せばいいので特に問題はないかなと思いますね。
ビジネス英語向けの英文法というのはない
ビジネス英語って凄い難しいイメージがありますけど、そもそも『ビジネス英語向けの英文法』というものはないので、とりあえずFACTBOOKをやっておけばいいかなと思います。
FACTBOOKをやった上で、ビジネス英語向けの教材を買ってやればいい話なので、最初の教材選びはそこまで重要ではないかなと。
ただ、その中でもFACTBOOKをおすすめしてるのは『英会話向けだから』なので、近くの書店とかでチェックしてみてください。
【違い比較】FACTBOOKと一億人の英文法はどっちがおすすめ?

同じ著者の本で『一億人の英文法』という本がありますけど『FACTBOOK』とどっちがいいか迷う人もいると思います。
個人的にはFACTBOOKの方がおすすめなんですけど、その理由をポイントとして書いておくので参考にしてみてください
- 例文の質
- 読みやすさ
- 情報量のバランス
それぞれ解説します。
※ちなみにFACTBOOKと一億人の英文法は内容的にはほぼ同じ。
というか、FACTBOOKは一億人の英文法に載ってる解説を読みやすく載せ替えた本です。
FACTBOOKは例文が分かりやすい
FACTBOOKは例文がいい意味で教科書的です。
これは個人的にめちゃめちゃポイント高くて、そもそも英文法の勉強をするのなら例文自体は簡単である方がいいと思ってます。
FACTBOOKは使われている例文がシンプルなので英文法の暗記・理解を邪魔しません。
一方、一億人の英文法は教科書的な例文もあるものの『英会話的な例文』も多かった印象があります。
個人的にそれが「ん~…。」と思っちゃったので、私はFACTBOOKがいいなと思ってます。(一億人の英文法も普通にいい教材である前提)
FACTBOOKは読みやすい
シンプルにFACTBOOKの方が色的にも構成的にも読みやすいです。
FACTBOOKはカラーバランスが絶妙だし、イラストの配置や英文法の解説欄などが絶妙に読みやすくて個人的にはいいなと思ってます。(いい意味で余白が多い)
一億人の英文法は背景色がグレー寄りの白であんまり好きな色味じゃないのと、情報量が多すぎて目が疲れるとは思いました。(例文のフォントも微妙)
個人的には結構大きなポイントだったので、読みやすさの点でFACTBOOKの方を推しておきます。
FACTBOOKは情報量のバランスがいい
FACTBOOKは情報量のバランスがいいので、私のニーズに合ってました。
私のニーズとしては
「英文法は勉強するけど、細かい英文法まではいちいち覚える余裕はない。だから必要なものだけ載せててほしい。」
という感じだったので、そのニーズとマッチしてたのがFACTBOOKというわけです。
細かい英文法とか勉強してると「いや、これいつ使うの?」となることもありますよね。
私はただでさえ勉強が苦手な人なので、今後ほとんど使わないであろう英文法の知識は後回しでいいと思ってました。
FACTBOOKは英会話に必要な英文法が網羅的に載っている(=必要な英文法しか載ってない)ので、個人的には一億人の英文法よりFACTBOOK派なんですよね。
ちなみに一億人の英文法はめちゃめちゃ解説が詳しいです。
FACTBOOKが562ページなのに対し、一億人の英文法は688ページあることに加え、1ページの情報が全然違うので、網羅的に勉強したいのなら一億人の英文法のがおすすめ。
ただ、ずっと使っていく教材とはいえ、ずっと英文法の勉強ばかりしていくわけじゃないし、それはそれでコスパが悪いので、私としてはFACTBOOKを推しておきます。
※教材のコスパ面で言えば圧倒的に一億人の英文法の方がいいです。値段ほぼ同じなので。
FACTBOOKは他の英文法書と何が違うの?
FACTBOOKは『英会話向けの英文法書』みたいな感じなので、いい意味でも悪い意味でも情報量が少ないです。
あと、ネイティブの感覚を意識した説明になってるので、それも他の英文法書と違う点かなと思います。
(学校の授業や受験で使われる文法用語がほとんど出てこない。)
それ以外はだいたいどれも同じかなという印象なので、あなたが「これがいい!」と思えるものを極めればどれも同じようなものだと思います。
ただし、FACTBOOKはネイティブの感覚を意識した説明になってるので、疑問点が出てきたとき近くに解決してくれる人がいないというのはデメリットですかね。
「これってネイティブ的にどうなんですかね?」
そういう質問に答えてくれる人は近くにいないと思うので。
他の英文法書であれば、英語できる人に質問すれば何かしら答えてくれると思うので、そこがFACTBOOKのちょっと気になるポイントですかね。
(ちなみに私は疑問点はスルーしました。)
FACTBOOKのいいところ

FACTBOOKのいいところは主に以下の通り。
- いい意味で情報量が少ない
- イラストが豊富&色が多くて見やすい
- 思ってる以上に早く一周できる
- いろんな試験に対応可能
それぞれ解説します。
いい意味で情報量が少ない
FACTBOOKは英会話向けの英文法書なので、いい意味で情報が少ないんですよね。
昔の大学受験みたいに「いや、これ覚えないとダメなの?」みたいな細かい英文法は載ってないので、それが凄くいいなと思います。
各文法の単元もページ数が絶妙で、電車を待ってる時間や電車移動中などにサクッと読める分量なのがめちゃめちゃいい。
必要な英文法を必要な分量で載せている感じなので、個人的にはいいなと思うポイントですね。
イラストが豊富&色が多くて見やすい
FACTBOOKはイラストが豊富でありながら、色が多く使われていて見やすいです。
私が知っている&過去に使った英文法書もイラストがあったりしましたけど、それと比べても明らかに見やすいし、色使いも個人的には好きですね。
ただ、中には「何これ。」と思うイラストもあったりします。
分かる人が見れば分かるんだろうけど、私が見てもよく分からないものがあったりはしましたね。(気にならないと言えば気にならないですけどね)
思ってる以上に早く一周できる
FACTBOOKは総合英語系の本なので、ページ数がかなり多いんですけど、思ってる以上にすぐ一周できます。(562ページある)
各文法事項はちょっとしかないので、電車の移動中とか休憩時間とかにもサラッと読めるし、普通に読んでも3日あれば一周できるかな?という感じ。
既に知ってる英文法を飛ばすのなら、1~2日くらいで一周できるので、他の英文法教材を使うよりFACTBOOKの方がいいなって思いますね。
いろんな試験に対応可能
FACTBOOKはいろんな英語の試験に対応できます。
そもそも同じ英文法なのでいろんな試験に対応できないとおかしいんですけど、試験別に教材を分ける必要がなく、一冊で完結できるのはすごくいいなと思います。
大学受験にしても、TOEIC受験にしても、英検にしても、英会話に関してもFACTBOOK一冊で英文法のほとんどは理解できると思います。
後は必要に応じて問題演習系の本をやっていればなんとかなるかなと。
FACTBOOKの微妙なところ

FACTBOOKの微妙なところは主に以下の通り。
- 説明が独特すぎて分かりにくいと感じるかも
- よく分からない解説が稀にある
- 他の総合英語系の本と比べると情報量が少ない
- 簡単っぽい感じが出てるけど個人的には難しい
- 解説動画へのアクセスがめんどくさい
それぞれ解説します。
※私としては微妙な点を踏まえてもよかったと思ってる部分が多いので、それを前提としておきますね。
説明が独特すぎて分かりにくいと感じるかも
FACTBOOKは説明が独特なので、大西先生の本を一度も読んだことがない人からすると「え?」となると思います。
一般的な英文法の用語をなるべく使わないようにしていたり、大西先生の造語?があったり、英文法の解説もおそらく今までの英文法教材とは違うと思います。
これが人によって微妙と感じる部分かなと。
特に受験で英語を使ってた人からすると、わりと抵抗感みたいなのがあるかもしれないです。(というか多くの人は受験で英語に触れると思うので抵抗感を感じると思います。)
ただ、扱っている英文法自体に違いはないので、慣れと言えば慣れですけどね。
よく分からない解説が稀にある
個人的にFACTBOOKはかなり分かりやすい英文法書だと思ってますけど、たまに「え?」となる部分があったりします。
例えばこの本の中に度々出てくる『指定語句』という言葉があるんですけど、指定していることは分かるものの、最初はしっくりこなかったですね。
そういうのがちょこちょこあったりするので、そこが微妙な点かなと思います。
大西先生独自の解説?なので、誰かに聞くことも難しかったりするのでね。
他の総合英語系の本と比べると情報量が少ない
FACTBOOKは総合英語系の本の中では網羅度・情報量は一番低いと思います。
一応、高校で習う英文法の全範囲扱っているものの、他の総合英語系に載ってる情報が載ってないということはわりとあるかなと。
そもそも、総合英語系の本に求めるものが網羅性だったりすると思うので、辞書的な使い方をするにしても情報量が少ない点で言えば若干微妙な点と言えるかなと思います。
ただし、個人的にFACTBOOKは総合英語系の本というより普通に英文法の教材として使う方がいいと思うので、その点で言えば特に問題はないですけどね。
そもそも細かい英文法まで覚えたところで…って人がほとんどだと思うので。
※同じ総合英語系の本と比較すると若干コスパは悪い。
簡単っぽい感じが出てるけど個人的には難しい
FACTBOOKは大西先生の言葉でいろいろ書かれてたりするんですけど、大西先生の言う「簡単でしょ!」みたいな言葉が個人的にわりと難しかったりします。
これは「難しいことじゃないよ!安心してね!」という意味なんだろうけども、そういう部分で疑問が出てくると若干微妙な感じになります。
「あ、これよく分からん自分って…わら。」みたいな。
まぁ他の人がどう考えるか?は知らないですけどね。
あ、でもそんな言葉ばかりじゃないので、別に気にならないと言えば気にならないし、たまにある「ここまでできればネイティブスピーカー並みですよ!」的な言葉にモチベ上がるなら全然プラスみたいなところがあります。
解説動画へのアクセスがめんどくさい
FACTBOOKには解説動画がたくさんあるんですけど、シンプルにその動画へのアクセスがめんどくさいです。
各例文の横にあるQRコードを読み取ったら解説動画が見れるという感じなので、全部見ようと思ったらかなりの数のQRコードを読み取る必要があります。
改訂版で追加されたのがこのQRコードなんですけど、個人的にはアクセスするのがめんどくさいなと思ったので、ほぼ使ってないです。
FACTBOOKを買った方がいい人

FACTBOOKを買った方がいい人は以下の通り。
- 中学英文法を理解した受験生
- TOEICを受験する予定の人
- 英会話をやりたいと思ってる人
- 英文法をやり直したいと思ってる人
- 大西先生の別の教材を使おうと思ってる人
それぞれ解説します。
中学英文法を理解した受験生
中学英文法を理解した受験生にはFACTBOOKをおすすめしたいなと思います。
受験勉強をする上で、FACTBOOK一冊あればほとんどの試験には対応できるはずだし、話すことを意識しながら英文法の勉強ができるので、その点で言えばFACTBOOKがおすすめ。
FACTBOOKに載ってない英文法の問題が出てきたら、それはそのとき覚えればいいので、個人的にはこの本一冊あれば十分かなと思いますね。
TOEICを受験する予定の人
FACTBOOKはTOEICを受験する人にもおすすめ。
TOEIC受験するとしても、自分の英文法力に自信がないのなら英文法の勉強をすると思うんですけど、TOEIC向けの英文法教材を買うのならFACTBOOK買った方がいいと思います。
FACTBOOKの内容をちゃんと理解して覚えれば、TOEICの文法パート(5.6)は対応できると思うし、リスニングもリーディングにも活きてきます。
ただし、FACTBOOKは語彙を強化する本ではないので、語彙は別に対策が必要ですけどね。
英会話をやりたいと思ってる人
英会話をやりたいと思っている人にもFACTBOOKはおすすめ。
英会話をやろうと思ってる人も、おそらく自分の英文法力に自信がないと思うので、FACTBOOKを買ってネイティブの感覚を意識しつつ英文法の復習をするのがいいと思います。
英文法もあんまり理解してないのに、変に英会話向けの教材を買うのは普通に非効率なのでね。
英文法をやり直したいと思ってる人
英文法をやり直したいと思ってる人にもFACTBOOKはおすすめ。
英文法をやり直す方法っていろいろあるし、英文法の教材もめちゃめちゃいろいろありますけど、個人的には『FACTBOOKは英文法のやり直しに超おすすめ』という感じ。
やり直すということは忘れてる英文法があったり、曖昧な英文法があったりすると思うんですけど、その状況ならネイティブの感覚も理解しやすいのかなと。
ネイティブの感覚を最初から意識して英文法を勉強できると思うし、それができる教材って実はそんなに多くなかったりするのでね。
個人的には英文法書で一番おすすめなのがFACTBOOKなので、興味があれば書店とかで見てみてください。
大西先生の別の教材を使おうと思ってる人
大西先生はいろんな英語教材を出しているので、それらの教材を使おうと思っている人はFACTBOOKもおすすめ。
FACTBOOKで英文法を学んでおけば、他の大西先生の教材も「あ、なるほど。こういうことね。」と理解できるので。
逆に大西先生の英文法を学ばないと他の大西先生の教材の説明が分かりにくかったりします。
個人的に教材はなるべく著者を絞りたいというのがあるので、英文法と英会話を意識した学習をするのならFACTBOOKはかなりおすすめですね。
FACTBOOKを買わない方がいい人

FACTBOOKを買わない方がいい人は以下の通り。
- 解説が分かりにくいと思う人
- 既に英文法の勉強を始めてる人
- 網羅的な英文法書が欲しい人
それぞれ解説します。
解説が分かりにくいと思う人
大西先生の解説が分かりにくいという人はFACTBOOKはおすすめしないですね。
大西先生はネイティブの感覚?考え方?を意識して解説してくれているものの、英語学習者の中にはネイティブの感覚まで理解しなくてもいい人っていますよね。
例えば試験で点を取りたいと思ってる人とか。
試験で点を取ることを目的にするのなら、ネイティブの感覚とかはなくてもいいし、逆に変にその感覚が入るとミスしたりすることもあるのでね。
他の有名な英文法書はいい意味でネイティブの感覚的な説明じゃなかったりするので、そっちが合う人はFACTBOOKは買わない方がいいかなと思います。
既に英文法の勉強を始めてる人
既に英文法の勉強を始めている人はFACTBOOKを買わない方がいいかなと思います。
例えば大学受験生で予備校や塾で授業を取ってるとか、大西先生以外の本を使って勉強している人とか。
わざわざFACTBOOKを買わなくても、今習っている英語講師の話を聞いていればいいし、使っている英文法の教材を極めればいいのでね。
あと、人によって英文法の説明・解説が独特だったりするので、変にいろんな人の話を聞いたり教材を使ったりしない方がいいなとも思うので。
網羅的な英文法書が欲しい人
網羅的な英文法書が欲しい人はFACTBOOKはあんまりおすすめしないです。
上にも書いたように、総合英語系の本としてはFACTBOOKは網羅性に書けるし、載ってない英文法の解説とかあったりするので。
有名どころで言えば『エバーグリーン』とか『ロイヤル英文法』とかの方が網羅性は高いはずなので、そっちの方がいいかなと思いますね。
ちなみに情報量が少ない分、FACTBOOKはコスパ悪いです。
まとめ
英文法教材のFACTBOOKのレビューを書いてみました。
総評としては『普通におすすめ。英文法の勉強をし直す人なら買ってもいいと思う。』という感じですね。
個人的には今現在(2024年)までに販売されている英文法教材の中では一番おすすめだし、逆にこれ以上いい英文法教材はこれから先に出てくる気があんまりしないですかね。
これ一冊徹底的にやっておけばほとんどの英文法は理解できるし、逆に分からない英文法があれば「あ、これは重要度が低めなのかな。」と分かるので、そのときに覚えればいいです。
まぁ人によって求めるものが違うと思うし、求めるものによってはFACTBOOKを買わない方がいいですけど、今後も英語学習を続けていく前提なら買うのはアリかなと思いますね。