初心者がマーケティング力をUPさせたいなら本を一冊読み潰すべきです。
この記事では「一冊の本を読み潰すべき理由」について解説します。
よければ参考にしてみてください。
一冊の本を読み潰すべき理由
一冊の本を読み潰すべき理由は以下の通り。
- 本の内容を自分のものにできる
- 資源の認識と最大化の練習ができる
- 選択と集中の練習ができる
- そもそもコスパが良い
- 一冊読むのが一番簡単
- 失敗する可能性が下がる
- マーケティングの軸・柱が作れる
それぞれ解説します。
本の内容を自分のものにできる
シンプルに本に書かれていることを自分のものにできれば、それだけで本を読む価値があります。
それこそ「マーケティングとは何か?」を解説している本を読めば、自分でわざわざ調べる手間が省けるし、誰かが数年~数十年かけて学んだことを一瞬で学べます。
しかもそれが実際のビジネス・マーケティングで使えるわけなので、シンプルに考えても十分価値があります。
複数冊の本を30%とかの理解度でいるより、一冊の本の理解度を100%にした方が初歩としてはベストなはずなので、それが一冊の本を読み潰すべき理由。
資源の認識と最大化の練習ができる
マーケティングは持っている資源を正しく認識し、それを最大限使うのが仕事の1つ。
ただ、この資源の認識と最大化は大体の場合「ぶっつけ本番」となることが多いです。
しかも、ほとんどの企業は圧倒的資源不足。つまり、そもそも圧倒的不利な状況からビジネスをしなければならないということ。
当然、ミスしたらリアルに会社の経営が傾くし、複数回ミスしたら会社が潰れることもあります。
…そんなことにならないように、まずは自分のできる範囲で「資源の認識と最大化の練習しましょう!」という話。
そして、それが最も簡単にできるのが「読書(≒一冊読み潰す)」ということ。
本は買ってしまえば資源になり、その資源は簡単にはなくなりません。100回、200回読んでも本はまだ読めるし、仮に本が壊れたとしても1,500円くらいでまた買えます。
何より学んだことはほぼ確実に自分のプラスになります。
本のポテンシャルを見抜く練習(≒資源の認識)ができるし、そのポテンシャルを引き出す練習(≒資源の最大化)もできるので、それが一冊の本を読み潰すべき理由になります。
選択と集中の練習ができる
マーケティングの仕事のキーワードになる「選択と集中」。
簡単に言えば、何を選ぶか?何に集中するか?ということですけど、その練習を簡単にできるのが「読書(≒一冊の本を読み潰す)」ということ。
世の中にはいろんな本があり、日々いろんな本が出てきます。
その膨大な本の中から「自分にとっての良書」を見つけ出すこと(≒選択)。そして、選んだ良書の内容を頭に刷り込む作業(≒集中)。
この2つが練習できるので、一冊の本を読み潰すべき理由がそのままマーケティング力UPに繋がる理由になります。
※安く買えること、合わないと思ったらすぐ別の本を読めること。これらは当然、良いことですけど「だから無駄に本を買っちゃうし、読み方も浅くなる」という結果に繋がります。
まず自分にとっての良書を見つけ出し、それを頭の中に叩き込むまでは別の本を読まない!くらいの覚悟でいた方が、マーケティング力UPに繋がると思ってます。
それがマーケティングで重要な「選択と集中」の基礎になるので。
そもそもコスパが良い
読書はそもそもコスパ良いので、それだけでも十分な理由になります。
本は良書であれば確実に値段以上の価値があります。1,500円支払うだけで「激強の武器が手に入るようなもの」なので、その時点でほぼ確定でプラス。
またマーケティングの仕事は見方を変えれば、コスパの良い選択をし続けるようなもの。
そもそも「コスパが良い!」という感覚がズレていると良い選択ができないので、その感覚を身につけるという意味でも一冊の本を読み潰すのはおすすめ。
読書をベースに「コスパが良い」という感覚を身につけることができれば、ビジネス・マーケティングでの失敗はグッと減らせるはず。
ちなみに一冊を読み潰す意味は上にも書いたように「複数冊を浅く読むよりも一冊に絞って深く読む方が結果的にプラスになることが多いから」です。
一冊読むのが一番楽だから
複数冊の本を読むより一冊の本を読む方が楽なのでそれが理由。
いつ、どの本で、どの情報を学ぼうか…みたいに悩むことなんてなくて、自分が「これ!」と決めた、たった一冊の本に書かれていることだけに集中すれば良いわけです。
それが一番楽なのは理解できるはず。
読む回数が増えれば理解度も上がるし、読むスピードも上がるし、新たな発見もあるので、コスパ的な意味でも一冊読み潰す方が効果は高くなると思います。
失敗する可能性が下がる
一冊の本を読み潰すことは「本の知識を曖昧にしてしまう」という失敗の可能性を下げることができます。
例えば、受験を経験した人であれば「一冊の参考書・問題集を完璧にした方が成績が伸びる!」というのはなんとなくでも理解できるはず。
実はこの話はマーケティング(ビジネス)にも当てはまります。
つまり、一冊の本を読み潰すことでマーケティング力を大幅にUPさせることができるということ。
本をたくさん読んで、浅い知識を増やしてしまうのは「完全な失敗」ではないものの、個人的には微妙な選択だと思うので、その失敗のリスクを極限まで減らすために一冊の本を読み潰すべきという結論になります。
とりあえず覚えておいてほしいことは「一冊の本を読み潰すという選択は、限りなく最善に近い選択である」ということ。
マーケティングの軸・柱が作れるから
一冊の本を読み潰すとマーケティングの軸・柱が作れます。
言い換えると、一冊の本を読み潰すくらいじゃないと軸・柱が作れないということ。
これは勉強で例えると分かりやすいはず。
多くの人がやろうとしているのは、基礎ができてないのにいろんな問題集に手を出して成績を上げようとしているようなもの。
当然、基礎ができてないので問題集をやっても「ん~。なんとなく分かったかも。」みたいな完成度になるし、結局のところ成績は伸び悩むとイメージできるはず。
これはマーケティングも全く同じ。
同じだからこそ一冊の本を読み潰す意味があるし、マーケティングの軸・柱を作る意味があります。
- まずは一冊の本を読み潰して知識を得る。(基礎固め)
- その知識を自分の軸・柱にして応用する。(基礎を応用する)
- その後、いろんな本を読み知識をブラッシュアップしていく。(さらなる応用)
一般的なマーケティングであれば基礎・基本と応用力があれば十分。
基礎・基本と応用力を駆使しても「何もできない!全く歯が立たない!」なんてことはほぼないはずだし、大体の問題は解決できるはずなので、基礎固めとして「本を一冊読み潰す」というのはおすすめ。
マーケティングは基礎力と応用力でなんとかなる
そもそも、私は「本をたくさん読んだ方が良い!」とは言わないタイプ。
なぜなら、基本的なマーケティングにおいて重要なのは知識量より基礎力×応用力だと思うから。
マーケティングはチームでやるものなので、自分に足りない知識は人に補ってもらえば良いんです。なんでもかんでも自分がやらないといけないわけじゃないし、自分が最も集中すべき対象というのは決まってるはず。
だから自分はその対象についての基礎知識をつけることを優先に考えるべきだし、それで成果を出せるように応用するべき。
あれこれ本を読むより、まずは一冊の本を読み潰し、徹底的に基礎力をつけ、その基礎を応用していく力をつける。
これが初心者(まだマーケティングがよく分かってない人)にはベストな選択だと思います。
本は好きでも本を買うことは滅多にない
私は本が好きですけど、本を買うことは滅多にないです。
その理由の1つは、本を買う基準がめちゃめちゃ高いから。
そもそもの話、約1,500円という貴重なお金を「良書かも分からない本」に使うのは絶対嫌なんですよね。
だって1,500円あったらラーメン大盛トッピングとかカレー大盛トッピングを食べた方が確実に自分のプラスになるって分かるし、1,500円の使い道は他にもあるから。
私はよく「1,500円ちょっとで本が買えるんだよ!?コスパ最強じゃん!」という言い方をしますけど、そんな私の本を買うハードルはめちゃめちゃ高いです。
そんな私から伝えたいことは2つ。
- 自分が「これは良い!」と思える良書を一冊読み潰す練習をしてみよう
- 約1,500円という貴重なお金を「よく分からない本」に使うのはやめた方が良い
ということですね。
最近は特に「読書量と年収の関係」みたいな話が出てきますけど、多くの人にとってそれはあんまり良い情報ではないかなと。
読書量と年収の関係に目を向けるより、まずは自分が「これ!」と思える良書を徹底的に読み潰しそこに書かれていることは全て応用できる!と自信を持てることの方が自分にとってプラスになると思います。
もちろん、読む本全てでそんなことをする必要はないです。
マーケティングの軸・柱となる一冊の良書のみ、読み潰す。ブラッシュアップ目的の本は大体50~80%の理解度でもOK。※もちろん100%であることに越したことはない。
本の価値を正しく認識するべき理由
良書であれば本の価値は値段以上にあると思ってます。
分かりやすい例で言えば英語教材。
英単語帳1冊、英文法教材1冊を買ったとして、そこに書いてあること完璧に使いこなせるようになれば「そこそこ話せる人」になれます。
でも、私たちはそんな上手く本(教材)を使いこなせていない…とおそらく理解できるはず。
特に英語は何万、何十万と使っているのに話せない…という人も普通にいるし、合わないと思った瞬間、新しい教材を買う人は多いので。
本来なら、そこそこ話せる人になれたはずなのに、そうならなかったのはきっと本の価値を理解していないからだと思います。
だって著者もビジネスだからたくさん売りたいはずだし、たくさん売るためには読者にとって有益な本にする必要があるはずなので、教材としてのクオリティは高いものが多くなるわけなのでね。
もちろん、これは英語教材以外の話にも通じることで、最初は特に意識しないと本の持つ本当の価値を理解し切れないまま終わります。
そうならないために、まずは本が持つ本当の価値を正しく認識することが大事。
それを理解した上で読み潰せば、結果的にプラスを得られるはず。
マーケティングの基本的な考え・スキルを身に付ける上で、めちゃめちゃ大事なことなので、是非意識してみてください。
【おまけ】本をたくさん読んだ方が良い!という言葉の落とし穴
私は普段の生活の中で誰かに「本をたくさん読んだ方が良い!」とは言わないと書きました。
その理由はいろいろあるものの、言う側と言われる側では立場・状況が違うからという理由も大きいです。
そもそもな話「本をたくさん読んだ方が良い!」と言える人は、本の価値を知っている人。
だから本の価値を知らない・分からない人に対して「本をたくさん読んだ方が良い!」というのは個人的には違和感があります。
勉強で例えるなら、基礎ができてない人に対して「いろんな問題集をやった方が良いよ!」と言っているようなもの。
それぞれの問題集が超優良教材であったとしても、自分に基礎力がないならその教材の価値すら理解できません。当然、最大限使うこともできません。
- 基礎ができている人だから、いろんな問題集をやっても効果が出てくる
- 基礎ができてない人だから、いろんな問題集をやっても効果が出てこない
私はマーケティングをする上で「柱・軸を作るべき」だと思ってるんですけど、それが勉強で言うところの基礎だと思ってます。
その基礎があるからいろんな本を読んだときプラスに働くはずで、基礎がないならあんまり効果は出てこないと思います。
強く伝えたいこととしては「ビジネス(≒マーケティング)の柱・軸ができてない状態で本をたくさん読むのは微妙だから一冊読むことに注力した方が良い」ということ。
もし何か響くものがあれば「あれ、本当に今自分は本をたくさん読むべきなのだろうか?」と少し考えてみてください。
まとめ
本を一冊読み潰すことでマーケティング力をUPさせることができます。
マーケティングを基礎から学びたいと思うなら、まずは良書を一冊読み潰し、そこに書かれていることを常識化させる方が効果は高いはず。
結局のところ、初心者の段階でいろんな知識を入れても「何が正しいのか?」が分からないし、逆に混乱の原因になるとも思います。
先人たちの貴重な知恵をわざわざ濁す意味はないと思うので。
とりあえずこの記事で伝えたいことは「良書を一冊読み潰した方がいい!」ということ。そしてそれが結果的にマーケティング力UPに繋がるということ。
それだけ理解してもらえれば良いので、最後にまとめとして書いておきます。
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