最初の実務マーケティング本として超おすすめの本があるので紹介します
この本を買った理由
私がこの本を買った理由は『帯コメントがかっこよかったから』です。
そもそも、私は当時マーケティングを学びたいと思ってたわけではなく、ただ書店に行って「なんかいい勉強材料ないかなぁ~。」と思ってただけで、本さえ買うつもりはなかったです。
でも、そんな私の目の前にこの本が置いてあって、帯コメントに『伝説のマーケター』みたいなことが書いてあったので「ほう。そんなすごい人の本なら読んでみるか。」と思って買った感じですね。
それ以外に理由はないです。
おすすめする理由
私がこの本をおすすめする理由は『めちゃめちゃ役立つマーケティング本だったから』です。
私が実務マーケティング本として初めて読んだのがこの本だったんですけど、最初にこの本を読めたことがマーケターとしてのキャリアの大正解だったと思います。
逆に言うと、もしこの本を読んでなかったら多分今ほどマーケティングはできなかったなと。というかマーケターにさえなってなかったかなと。
ディズニー開園当初の話がメインではありますけど、今でも余裕で役立つ話が多いし、むしろマーケティング本がたくさん出ているからこそ、私はこの本を強くおすすめしたいです。
それくらい役立つ本なので。
おすすめポイント
この本のおすすめポイントは主に以下の通り。
- ゼロからでもマーケティングの知識が身につく
- 最新のマーケティング本には書かれてない大事な話が書かれてる
それぞれ解説します。
ゼロからでもマーケティングの知識が身につく
この本は全くマーケティングの知識がない人でもちゃんとした知識が身につく本です。
私自身、マーケティングの知識がゼロの状態から読んだし、内容がディズニーベースなのでサクサク読めるし、それでいて実務に役立つ知識が身につくので普通にめちゃめちゃいい本です。
さすがに応用的な話は書かれてないですけど、そんなのは全然後でいいし、基本的な考え方を身につけておけばある程度は自分で応用できるので、1冊だけでもかなり力が付きます。
最新のマーケティング本には書かれてない大事な話が書かれてる
今ではいろんなマーケティング本が出てますけど、個人的には『忖度なしでこの本の方が価値がある』と思ってます。
というのも、この本の題材はディズニーなんですよね。
ディズニーは『マーケティングが強い企業の代表』みたいなところあるし、マーケティングの話をしてるとディズニーの話題が出てくることもわりとあったりします。
10年以上前の本ではあるものの、今でも余裕で使える知識がたくさんあるし、同じくらいのお金を払って本を買うのなら、この本買った方がマジでいいと思うレベルですね。
具体的な手法とかじゃなく、マーケティングをする上での考え方が学べるので、個人的には強くおすすめしたい本です。
読むべきポイント
この本の読むべきポイントについて軽く触れておきます。
p.22
第一章に書かれている『○○』は絶対読み込んでおくべき内容。
マーケティングについて考える前に○○についてちゃんと考えておくことがめちゃめちゃ大事だし、それを考えてないであろう企業・個人はあまりにも多すぎます。
私はこの話を知ったからこそ「ちゃんと○○について考えよう。」と思えてるし、誰かにマーケティングの話をするときは「○○から考えましょう。」みたいなことを言います。
それくらい大事な話です。
p.40
マーケティングではよく『顧客視点』という話が出てきますけど、私が最初に顧客視点について考えたのはこのp.40を読み始めたときからだったと思います。(記憶は曖昧)
だから私からすると「え、顧客視点?それって常識じゃないの?」と思うくらいまで成長できたし、世間の顧客視点系の話を聞いてても、常識すぎて逆に違和感しかないくらい。
p.40に書かれてる話をじっくり読んで考えると、おそらくそういう考えになると思うので、ぜひともじっくり考えながら読んでみてほしいですね。
p.116
世間はマーケティングのイメージを『華やかなもの』だと思ってますけど、p.116に書かれていることを読むと「…いや、そうでもないんだろうなぁ。」と思えるはず。
私は当時、マーケティングのことなんてほとんど知らなかったので、華やかなイメージさえ持ってなかったですけど、逆にそれがよかったなと思ってます。
「あ、マーケティングってこういうものなんだな。」
と思えたことが結構大きく今の私に影響を与えてる気がしますね。
※まぁ実際華やかじゃないですけどね。
p.124
p.124からの話は特に意識して読んでほしいですね。
最近にも『原作者』と『制作者』の考え方の違いで、悲しいニュースがあったりしたし、わりと頻繁にこういう問題を見聞きすることがありますけど、p.124からの話を読んでいればコンテンツに関する考え方もちょっとは変わるかなと思います。
マーケティングをするとおそらくこういう問題にもぶつかる機会があるので、せめてちょっとでも作り手に寄り添えるといいなと思うのでね。
p.134
マーケターとして仕事をしていくのならp.134の話は心の刻んでおくべきかなと。
リアルにマーケティングの仕事をしてみれば分かると思うんですけど、こういう問題ホントにあるあるすぎて「逆に今まで何を学んできたの?」と思っちゃうレベル。
凄いのは、敏感マーケターみたいな人や凄腕経営者みたいな人でさえ、こういうミスしちゃうところなので、これからマーケティングを学ぶ人はp.134の内容を心に刻んでほしいですね。
ちなみに、私はゼロの状態からこの話を読んだので「あ、そういうものなんだ。」とすんなり理解できました。
純粋にこの話を受け入れることができたのは、実はかなり幸運な出来事だったなと思います。
p.173
マーケターにとって『アイデア力』は当然の基礎・基本スキルですけど、p.173に書かれている発想法はかなり役に立ちました。
有名な発想法なので、名前も内容も聞いたことはあるだろうし、人によっては既に実践済みということもあるはず。
でも、私からしたら当時は「おお!」と思った内容で「あ、自由に考えればいいんだな。」とすごい発想力が上がったと記憶してます。
今でも普通に自由な発想をするタイプではありますけど、ガチガチに制限かけてあれこれ考えるよりも100倍いいと思うので、ぜひ読んで実践してみてください。
p.185
p.185の最後には『本当に優秀なマーケターとはどんな人なのか?』の1つの答えが書かれてます。
世の中にはいろんなマーケターがいますけど、私からしても「あ、確かにそうだと思う。」という内容なので、この部分はちょっと意識して読んでみてほしいなと思います。
ちなみに、今でもこの内容は意識して仕事してます。
この話のいいところは、なんちゃってマーケターと本物のマーケターを見分けることができる点だと思うので、実は他の部分にも活かせる話だったりします。(内容は読んで確かめてみて。)
p.218
この本の最後に書かれている話は、現役マーケターである私にとってかなり大きな影響を与えました。
私は『マーケティング=愛』だと定義してるんですけど、実はその元となったのがp.218に書かれている一文なんですよね。
著者含め、周りの人からしたら「え、そこに影響受けたの!?」と思われるかもしれないですけど、個人的にこのエピソードを最後に載せてくれたのはめちゃめちゃ有難いなって思いました。
ぜひ意識しながら読んでみてほしいですね。
最初の実務マーケティング本として超おすすめ
『ディズニー こころをつかむ9つの秘密』という本を紹介してみました。
最初にも書いた通り、この本は私が初めて読んだ実務マーケティングの本であり、なんだかんだ言って、マーケターを意識することになったきっかけの本です。
10年以上も前の本なのでおそらく書店には置いてないと思うんですけど、個人的にはめちゃめちゃおすすめだし、今でもなお「この本マジで読んだ方がいいよ!」とおすすめするレベルです。
全く知識のない状態からでも基本的な考えがしっかり身につくし、ちゃんと読んで知識を蓄えれば確実に元が取れるマーケティング本だと断言できます。
私がゼロからマーケティングを学べたのはこの本のおかげとも言えるので、ぜひ書店で見つけたら買ってみてください。
※
ちなみに、この本を買えたのはわりと奇跡だと思ってて、そもそもディズニーのマーケティングって世界的に見ても『めちゃめちゃ強い』んですよね。(それこそ世界のマーケティング企業としても名前が挙がるくらい。)
当時の状況で言えば、よく分からない企業や個人のマーケティング論を学んでしまう可能性だってあったのに、そうはならず結果的にディズニーのマーケティング本を選んで買ったのは普通にめちゃめちゃ運がよかったなと。
今でも普通に役立つ話がたくさん載っているし、ゼロからマーケティングを学ぶとしてもかなりいい本なので、最後に改めて強くおすすめしておきます。