現役マーケターである私が「このマーケティング本、最強すぎ。」と思うのがアイシールド21。
今の私がマーケティングの仕事をできているのは間違いなくアイシールド21のおかげなので、今回はそのレビューをしていきたいと思います。
ネタとか一切なく、本気でおすすめなのでマーケティングの仕事をしようと思っている人はぜひとも買って読んでみてください。
アイシールド21が最強のマーケティング本である理由
これはシンプルに『戦略的思考力が身につく本だから』です。
マーケティングでは頻繁に『戦略・戦術』という言葉が使われます。
ビジネスとは競争であり、激しい戦いであり、勝たなくてはいけない勝負なわけですけど、そこで勝つためには戦略的思考力は必須なんですよね。
アイシールド21にはこの戦略的思考力に関する話がめちゃめちゃ出てきます。
弱小校のアメフトチームが全国大会決勝の舞台を目指していく闘い方はまさに戦略的思考力を体現しているようなものなので、それが漫画を通して身につくというのはホントにこれ以上ないくらい最強・最高の教材なんですよね。
だから私は昔も今も変わらず「最強・最高のマーケティング本はアイシールド21。」って言ってます。
おすすめポイント
アイシールド21のおすすめポイントは主に以下の通り。
- 戦略的思考力が身につく
- 戦略的思考力以外の考え方も身につく
- 他のマーケティング本より読みやすい
それぞれ解説します。
戦略的思考力が身につく
最初にも書いた通り、アイシールド21はマーケティングの必須スキルである『戦略的思考力』を身につけることができます。
世の中のマーケティング本は、そもそも戦略的思考力の重要性について語られてなかったり、語られていても「…なんだこれ?」と思うようなものばかりです。
「カタチだけそれっぽいけど、全然役に立たないじゃん。」
と思うものがほとんどなんですけど、アイシールド21に関しては0から戦略的思考力の重要性を理解することができます。
横文字がたくさん並んでいるそれっぽいマーケティング本を読むくらいなら、絶対アイシールド21を読んだ方がマーケターとして成長できるし、はるかに応用が利くスキルを身につけることができます。
戦略的思考力以外の考え方も身につく
アイシールド21は戦略的思考力以外にもマーケティングに役立つ知識・スキルが身につきます。
例えば以下のようなもの。
- 勝者の意識
- リーダーシップ
- ランチェスター戦略
- 経営者視点
- 時間管理能力
- 勝率思考
- 攻めと守りの姿勢
- 強みとその活かし方
- 資源の捉え方/使い方
- 発想力
- 市場創造
- チームファースト
- 心理的安全性
- グリット
これら全てマーケティングの仕事に必須と言える知識・スキルですけど、当然これらの重要性について語られている本はないです。
一部はあっても全てはないです。
世の中のマーケティング本って『著者の自慢話』がベースになってたりするし、そもそも大手だからできる内容だったりして再現性が低かったりします。
でも、アイシールド21は本当に0からでもマーケターに求められる知識・スキルを身につけることができるし、それを身につけることができればリアルにお金稼げます。
そして全然仕事になります。
もちろん、よりビジネス的なスキル(営業力とか)は必要ですけど、自分一人で身につけることができるマーケティングの基礎スキルはアイシールド21だけで十分だと言えます。
根拠は現役マーケターである私です。
他のマーケティング本より読みやすい
アイシールド21は漫画なのでサクサク読めます。
おそらくマーケティングに興味がある人はマーケティング本を買って読んだりしたことがあると思いますけど、正直読みにくかったはず。
横文字は多いし「わざとやってるの?」と思うくらい専門用語多いし「で、結局何がいいたいの?」と思うこともあったはず。
アイシールド21には当然、マーケティング用語なんてほとんど出てこないし、そもそもマーケティングの話が出てこないです。
ストーリー自体も面白いし、漫画だからサクサク読めるし、普通に漫画として楽しめる作品で、その副産物としてマーケティングの基礎スキルがくっついてきます。
これほどいい本、マジで今後出てこないと思うレベルですね。
読むべきポイント
アイシールド21はホントに全巻読んでほしいんですけど、特に「ここは読むべき!」と個人的に思っている巻があるので、それについて軽く触れていきます。
2巻『その手に掴むもの』
マーケティングは時と場合によって『攻め』と『守り』を使い分ける必要があります。
当然、攻めも守りも強い方がいいわけですけど、その2つの意識を高めることができる名言がこの2巻に書かれてます。
おそらく今のあなたはマーケティングの攻めも守りも甘いです。
でも、この回に書かれている言葉を見れば「…やべぇ。」となって、どちらかに意識が強く傾くはず。
あなたはどっちに傾くタイプか?はぜひ読んでみて判断してほしいなと。
ちなみに、私は圧倒的に守り派でした。
マーケティングの仕事も『攻めより守りベース』で組み立ててるし、それが一番自分に合っていた仕事観でしたね。(まぁどちらでもいいんですけどね、成果が出せるのなら。)
11巻『大戦開幕』
この回では『マーケターに求められる仕事に対する意識』を学べます。
上にも似たような話を書いたんですけど、マーケターって勝つこと・勝たせることが仕事なんですよね。
ビジネスはそもそも競争だし『負け≒お金が稼げない』みたいなところがあるし、マーケティングの仕事自体が上流の仕事なので責任感みたいなものは人よりも強く感じておくべきかなと思います。
で、初心者マーケターなら『勝ちに対する意識』は高めておいた方がいいです。
勝てなくてもいいや、負けてもいいや、みたいな考えでいるマーケターに仕事は多分来ないです。(もちろん、それで結果が出せるのなら多分文句は言われないけど。)
とにかく、マーケターとして仕事をしていきたいのなら『勝つことの重要性』を再認識した方がいいし、それを再認識できる回がこの『大戦開幕』という回なので、ぜひとも読み込んでみてください。
22巻『伏兵のインモーション』
マーケターに求められる『資源の認識と最大化』を学べるのがこの回。
マーケターとして仕事をするのなら『資源の認識と最大化』なんてもはや常識すぎる話ですけど、世の中のマーケターでそれができる人はリアルに少数です。
というか、ほぼいないと言ってもいいレベル。
この回は普通に読んでても「え、、やば。」となりましたけど、マーケティング本として読み直しても「…いや、マジで?こんな上手い資源の使い方あるの!?」と感動しました。
そんな大事な話を漫画を通して学べるので、この回は特に読み込んでほしいですね。
25巻『PERFECT PLAYER』
この回にはマーケティングで求められるディフェンス力の参考事例が書かれています。
マーケティングは自分・自社が持っているお金をとにかく守ることが大事。使うなってことじゃなくて、使ってもいいから減らすなということ。(要は回収しろということ。)
この回は『とんでもない守り方』を学ぶことができて、それがそのままマーケティングに活かせるんですよね。
私は自分がディフェンスタイプの人間だと理解してるからこそ、マーケティングの仕事でも「とにかくお金を守ることを考える。でも、保守的ではなく攻める守りも意識する。」という考えでいます。
その考えが身についたのが25巻のこの回なんですよね。
27巻『執念一つ』
マーケティングの仕事をする上で、めちゃめちゃ大事な『執念』を学べる回。
私たちはマーケティングを『数ある中の仕事の1つ』として捉えちゃうし、それ自体は間違いじゃないんですけど、上流の仕事である以上「なにがなんでも勝つ。」という執念は持ってた方がいいです。
「なにがなんでも結果出す。」
というくらいの覚悟がないと多分マーケターとしてやっていけないので、この回を読み込んであなたなりの執念を見つけてほしいなと思います。
30巻『THIS IS AN AMERICAN FOOTBALL』
この回ではマーケターに求められる『市場創造』を学べます。
私たちマーケターはいろいろ分析をして『勝てる市場』を見つけることが仕事です。
でも、そんなに都合よく見つかるものでもないし、そもそも勝てる市場がなかったりすることもあるわけです。
そんなとき、マーケターは『自ら勝てる市場を生み出す』という考えをしないといけないんですよね。
「勝てる市場がない?じゃあ作ればいいじゃん。自分たちの強みが活かせる市場を作ればいいじゃん。」
と自然に思えるようなマーケターになってほしいなと思います。
この回はまさに勝てる市場作り(≒フィールド作り)をやっている回なので、めちゃめちゃ参考になると思います。
ちなみに、私はこの考えが身についた結果、マーケターとして大きく成長できたと実感してます。ないものは作ればいいと思えるし、もはやそのつもりで動いてるのでね。
31巻『勝て。』
この回は『カードの切り方』が学べる回。
ここで言うカードとは『自分の持っている資源』で、その切り方というのは『資源の使い方』という意味。
つまり、自分の持ってる資源の使い方を考えろ!という意味。
この回に出てくる名言はホントにかっこいいし、リアルにマーケティングの仕事にも役立ってます。
「持ってる資源はこれだけか…。でも、これらの資源を上手く使って戦っていこう。」
と思いながら仕事することもあるのでね。
初心者マーケターは特に意識して読み込んでほしい回ですね。
37巻『Double Devil』
私が全漫画・全アニメの作品で一番好きな名言がある回。
そして、私のマーケターとしての仕事観の柱になっている考えが書かれている回。
あなたが初心者マーケターもしくはこれからマーケターになりたいと思っている人であるならば、この名言はぜひとも心に刻んでほしいなと思います。
どこの誰の言葉か?は読めばすぐに分かるはず。
そしてその言葉が本当の意味で響くのは、アイシールド21の1巻からじっくり読んだときだと思います。なのでぜひとも考え方に触れるようにじっくり読んでみてください。
マーケティングを学びたいと思うなら絶対読むべき
アイシールド21は今、この日本に存在するマーケティング本の中で『間違いなく1番いい本』だと私は思ってます。
そもそも、私がマーケティングの仕事をこなせているのは、アイシールド21を読み『戦略的思考力』を身につけたからです。
ここまでの話をネタだと思うのもあなたの自由ですけど、もしマーケターとしてこれから仕事していきたいのなら、読む価値は十分あると思います。
個人的には書店に置いてあるマーケティング本より100倍以上の価値はあると思ってるのでね。