マーケティングの企業分析・組織マーケティングの学びに使えるいい本があるので紹介します。
この本を買った理由
私がこの本を買った理由は『ディズニーのマーケティング本があったら読もうと思っていたから』です。
この本を読む段階では既に
の2冊を読んで、ディズニーの核となるマーケティングを大まかに学んでました。
当時の記憶では確か
「あぁ、どうせなら書店にあるディズニーのマーケティング本は買って読んでみるか。」
もしくは
「お?ディズニーを超えるって?面白そうじゃん。」
みたいなこと考えてた気がします。(まぁ多分どっちも思ってた)
きっかけはそれだけですけど、そのとき買って読むことを決めた当時の私には「マジでよくやった。」と評価したくなるくらい、結果的にいい本と出会えたなと思います。
おすすめする理由
私がこの本をおすすめする理由は『ディズニーをベースにしつつ他の企業のマーケティングについても学べるから』です。
基本的にマーケティングってどこかの企業の何かのマーケティングについて触れることが多いんですけど、ベースとなる知識がないとあんまりいい学びにならないんですよね。
私は上に紹介した2冊のディズニーマーケティングの本を読んでいたので、ディズニーマーケティングの基本的な考えが身についてました。
その状態で他の企業の例を学ぶと「あ、なるほど。こういうことが大事なんだな。」と分かるので、個人的にこの本はかなりおすすめなんですよね。
※スターバックスとかの話も書いてあります。
おすすめポイント
この本のおすすめポイントは主に以下の通り。
- マーケティングで重要な顧客満足について学べる
- マーケティングで重要な企業分析の基礎作りができる
それぞれ解説します。
マーケティングで重要な顧客満足について学べる
本のタイトルにもある通り、この本では『顧客満足』について学べます。
簡単に言えばお客さんはどういうところでどういうことを想うのか?という話ですけど、初期の段階でこの顧客満足について考えることができたのはかなり運がよかったなと。
そもそも、今の時代のマーケティングでさえまともに顧客について考えることができる人は少ないし、それができないからまともにマーケティングすることができなかったりするわけです。
でも、私はマーケターキャリアの初期段階でこの本を読んでいたので「もはや常識でしょ。」と思えていたのが今を支えているなと。
最近の本は特に「消費者視点が大事だ!」とか言うわりに、具体的にどういうことなのか?まで書かれてなかったりするので、そういう意味ではこの本はかなり初心者向けかなと思います。
※ただし、組織マーケティングの話が多めなので、個人のマーケターにはちょっとだけ話が先に進んでる感はあります。(いずれは必要になる知識・スキルなので問題ではないけども)
マーケティングで重要な企業分析の基礎作りができる
私がこの本を読んで一番役に立ったのは『企業分析』です。
仕事上、いろんな企業のいろんなマーケティングについて考えることがあるんですけど、この本のおかげでその分析力にかなり力が付きました。
簡単な話、この本に書かれていることができているかどうか?で結構判断できます。
もちろん、細かいところはもっと考える必要がありますけど、大雑把にでも判断したいときはめちゃめちゃ参考になる話が多かったですね。
※この本も10年近く前の本ですけど、今でも普通に使えます。
読むべきポイント
この本の読むべきポイントについて軽く触れておきます。
p.12
ディズニーのマーケティングに関わる人はきっと『○○』について考えることになるんだろうなと感じるくらい、ここでも同じ話をされてます。
でも、結局のところそれがディズニー以外のマーケティングでも大事なんだと思うので、p.12からの話はじっくり読んでほしいなと思いますね。
p.45
p.45からの話はディズニーだからこそ納得感があった記憶があります。
もし他の企業の例をされても多分「まぁ、そうなのか…なぁ?」みたいに思ってただろうけども、元々ディズニーが凄いことはなんとなく知っていたので、この話の納得感は強かったと思います。
個人でマーケティングをする上ではあんまり関係ない話かもしれないですけど、いつか起業したいとか、人を雇ってマーケティングする予定の人にはぜひ意識して読んでみてほしいですね。
p.127
これもあんまり個人でマーケティングやる人には関係ないかもしれないですけど、マーケターなら知っておいて当然、むしろできて当然みたいな話なので、意識的に読んでみてほしいですね。
もちろん、組織の一人として仕事する場合は自分もできてないといけないことなので、合わせて意識してみてください。
p.153
個人的にかなり印象的な言葉があったページ。
p.153の最後の部分に書かれていることは、めちゃめちゃ大事なことで、今私がマーケティングの仕事をする上でも、他者・他社に伝える話です。
テクニックとかスキルとかそういう話ではなく、純粋なる興味や関心ってホント大事なので、このページの最後の部分は特に意識して読んでほしいですね。
p.210
この本の『おわりに』に書かれている話も結構重要。
当時もすごい「おお!」となってましたけど、マーケティングの仕事をしてて改めて読み返すと「いや、ほんとそれ。」となる話です。
どれくらい響く話なのか?は人によるだろうけど、この本を最初からじっくり読んでいろいろ考えてみた人は「あ、なるほどね。」と思うかもしれないですね。
企業分析・組織マーケティングにおすすめの本
『ディズニーを知ってディズニーを超える顧客満足入門』という本を紹介しました。
実はこの本は元々紹介するつもりはなくて、ぶっちゃけた話「隠したままにしておこう。」と思ってました。
いくつか読んできたマーケティング本の中でも「…あ、これはちょっと人に教えたくないかもw」と思ってたんですけど、このブログの読者ならいいかなという結論に至って紹介することに決めました。
まぁ、個人でマーケティングをするのならちょっと難しい話も入ってたりするし、初心者が初期の段階で知っておくべき話でもなかったりするので、買うかどうかは各自で判断してみてください。
ちなみに、この本を一冊目に読むのはあんまりおすすめしません。
何かしらディズニーの本を一冊くらい読んだ状態で読むのがおすすめ。その方が話の分かりやすさが違うから。(私も既に二冊読んでる状態で買って読んだので。)
私がその前に読んでた本は以下の二冊なので、よければ合わせて読んでみてください。