「マーケティングを学びたいけど、どの本を読めば良いか分からない…。」って思う人は多い気がします。
本屋さんに行ってもいろんな置いてあるし、そもそも学びたい側の人からすると「どんな本が良い本なのか?」って分からないですよね。
この記事では私が実際に読んで「これは役立った!」と本気で言えるものを厳選しました。
マーケティングをこれから学びたい!マーケティングを学び直したい!という人にはかなり役立つ記事だと思うので是非参考にしてみてください。
初心者におすすめのマーケティング本7選
初心者におすすめのマーケティング本を紹介していきます。
紹介する順に「初心者向けのマーケティング本」だと考えてください。
完全にゼロからでもマーケティングの知識を身につけられる順番で紹介するので、本当に基礎から学びたい人は上から順に読んでいくのがおすすめ。
アイシールド21
アイシールド21はアメフトの漫画。マーケティングには一切関係ない漫画ですけど、ここに書かれていることは本当に大事なことばかり。
そう言える1つの理由は、マーケティングで一番大事な「戦略的思考力」について学べるから。
戦略的思考力はマーケティングにおいて一番大事だし一番の基礎なのにマーケティング本にはほとんど書かれてません。書かれていたとしても初心者には分かりにくい例だったりします。
(というかその重要性に読者が気付かない感じ。)
戦略的思考力の習得を飛ばしてマーケティング本を読むのは本当に勿体ないし、基礎ができているとは言えないかなと。
戦略的思考力が漫画を通して学べるのはアイシールド21以外にはないと思うので、騙されたと思って読み潰してみてください。
真面目な話、アイシールド21以上にマーケティングの基礎が学べる本はないと思ってます。
そして、いつかそれを越える本を出したいというのが一つの夢だったりします。
アイシールド21で学べるマーケティング知識
- 戦略的思考力の重要性
- 勝者の意識
- リーダーシップ
- ランチェスター戦略
- 経営者視点
- 時間管理能力
- 勝率思考
- 攻めと守りの姿勢
- 強みとその活かし方
- 資源の捉え方&使い方
- 発想力
- 市場創造
- チームファースト
- 心理的安全性
- グリット
- その他いろんなこと
これら全てマーケティングで重要だし、重要なのにマーケティング本には書かれていないことも多いです。マーケティングの基礎本としては本当に最高なので、是非読み潰してみてください。
ディズニー こころをつかむ9つの秘密
マーケティング本として初めて読んだのがこの本でした。当時、マーケティングの知識はなんとなく程度しかなかったので『とにかく分かりやすそうな本』を探してました。
もちろん『どの本が良いか?』なんていうのは分からなかったので、とりあえずディズニーと付いているこの本を買ったんですけど、結果的に大正解すぎる選択でした。
もしあのとき、この本を買わずにスルーしていたら複雑なマーケティングという概念に溺れていた可能性もあったので、最初に読めたことは私にとって本当に大正解すぎました。
ちなみに私は今でもたまに読み返してます。
内容は決して濃くはないので、マーケティングをガッツリ学びたい!という人には不向き。
でも読み込むことでいろんなことが見えてくるし、いろんな気付きがあるので個人的には初心者にこそ読んでほしいです。
ディズニー、NTTで実践した「感動とリピート」のマーケティング
これは上で紹介した「ディズニー こころをつかむ9つの秘密」と同じ著者の本。
当時は「別のマーケティング本を読むより、同じ著者の本を読む方が良い。」と考えていたのでこの本も読みました。
同じ著者の体験談なので同じような話が多いですけど、統一感のある知識が得られたこと、知識の定着、別視点からのアイデアなどが学べた本だったので個人的にはかなり役立った本でした。
ただ、マーケティング本としての内容はかなり薄めなので以下の2冊セットで読むのがおすすめ。
- ディズニー こころをつかむ9つの秘密
- ディズニー、NTTで実践した「感動とリピート」のマーケティング
2冊セットで読むと「あぁ、やっぱり○○は大事なんだな!」と深く理解できるし、それができたことが私のマーケティング感覚を支えているなとも思います。
この本一冊ではマーケティング本としてはかなり内容が薄く、買って読んでみると「ん~。思ったのと違う…。」となる可能性がかなり高いです。
なので「超おすすめ!」とはあえて書かないでおきます。
ちなみにこの本はとある分野でめちゃめちゃ役立ちました。
ここでは触れないですけど、あることに気付けば本の値段の100倍~は余裕で回収できるほどの価値があります。(いやそれでも過小評価してるレベル…。)
ディズニーのすごい集客
この本はマーケティングのことを学ぶために読んだというより、ブラッシュアップ目的で読みました。ディズニーのマーケティングをベースにしつつ「他のビジネスの考え方」が学べた良い本です。
個人的に凄い良いなと思ったのはディズニーの話よりも著者が体験した○○の話。第一章に書かれている「著者の失敗談」がまさにマーケティングの失敗の代表例みたいな感じになってて、その話が書かれているのは凄い良いなと思いました。
一冊目のマーケティング本としてはあんまりおすすめできないですけど、上に紹介したディズニーのマーケティング本を読んだ後であればかなり役立つ本だと思うのでおすすめ。
シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
この本はかなり有名なマーケティング本で、お客さんが何かモノを買うときの「トリガー」を学べる良書。
普段、自分が何かモノを買うときの心理的トリガーについて考えることはほとんどないと思いますけど、この本を読むことでそのトリガーを知ることができます。
特別な手法とかではなく「言われてみたら確かに。」となることが多いので、かなり面白い本でした。今すぐに使える知識ばかりなので、即効性があるのも有難いです。
マーケティングの全体的な話ではなく、消費者の思考・心の話なので一冊目に読むのはおすすめしません。ただ、マーケティングの仕事をするならどこかのタイミングで絶対に読むべき本。
新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方
これは超有名なマーケティング本で「マーケターのバイブル」と言われている本。
個人的に分厚い本はあんまり読みたくないタイプですけど、この本は例外的に買って読みました。読んだ感想としてはシンプルにめちゃめちゃ勉強になりました。
マーケティングの「事例」や「考え方」などを学べたり、既に持っていた知識がより深まったり、企業分析をする上でもかなり役立ちました。
この本に書かれていることを理解できれば、マーケティングに対する見方が変わります。
ただ、マーケティングを学びたい初心者が最初に読むべき本ではないので、まずはマーケティングの全体像を学んでから読むのがおすすめ。
とりあえず難しいのでマーケティングに慣れてきたら読んでみてください。
プリンセス・マーケティング 「女性」の購買意欲をかき立てる7つの大原則
個人的にめちゃめちゃ役立ったマーケティング本。男性と女性は考え方が違う!という話は知ってはいたものの、何がどう違うのか?を言語化できないでいました。
でも、この本を読んだことで「なるほど、こういう考えがあるのか。あれってこういうことだったのか。」と少し理解ができるようになりました。
薄い本ですけど内容としてはかなり難しく、一度読んだだけでは理解度が30%くらいになるかなと。本を読みつつ異性とのコミュニケーションを取ることで理解が深まる本だと思うので、薄さ=初心者向けと考えない方が良いです。
マーケティングの仕事をするなら絶対に読むべき一冊。特に男性。
プリンセス・マーケティングを読んだ男性の皆さんへ
この本を読んでも「は?」ってなることが多いと思うので、ディズニー好きの異性の友達を誘ってディズニーに行ってみてください。
事前に相手が楽しめるようなプランを考えておいて、その日は全力で相手を楽しませることに集中。運が良ければ「あ、もしかしてあの本に書かれたことってこういうことだったのかも…。」と理解できるかもしれないので、ディズニー本と合わせて学びを深めてみてください。
ちなみに、ディズニー好きの異性とのコミュニケーションはめちゃめちゃ勉強になるので、もしディズニー好きの人がいたら積極的に友達になっておいた方が良いです。
プリンセス・マーケティングを読んだ女性の皆さんへ
女性の考えメインの本なので、女性の皆さんは「共感!」という感想かもしれないですけど、男性の考えについても少し知ってほしいです。
「あんまり共感できないけど、男性ってこういう考えがあるのかもな。」というのを学ぶことができる良い機会を与えてくれる本です。そして、そういう考えがあると知った上で最初に紹介した漫画(アイシールド21)を読んでみてほしいです。
男性にゴリゴリにハマりまくる熱い漫画で、この漫画を読めば「…ああ、なるほど。こういうことか。」って分かるはず。個人的には「焼け付くような渇きの意味」を少しで良いので知ってほしいと思ってます。
是非、合わせて読んでみてください。
マーケティングの良書を読み潰すことが大事
マーケティングの基礎を身につけるためにはまず良書を読み潰すことが本当に大事。
おそらく多くの人はマーケティングの本を買っても「サラッと読んで終わり!」という感じだと思います。でも、マーケティングを学びたい初心者はそういう読み方をしない方が良いです。
なぜなら、サラッと読んで終わり!という読み方だとマーケティングの軸(柱)が作れないから。
軸がないとマーケティングの仕事ができないわけじゃないですけど、軸はしっかり作っておいた方が絶対にプラスになります。※軸がなかったり、軸がブレてて良いことはおそらくないです。
大事なことはまず良書を読み潰し、そこに書かれている知識・経験などを自分の中に刷り込むこと。
それがマーケティング本の役割であって、マーケティングの力を付ける効果的な方法です。
今回紹介したマーケティング本の中で1冊でも読み潰すという経験をしてみてください。そこから全てが始まると言っても過言じゃないです。
ちなみに、私は最初に紹介したアイシールド21という漫画を読み潰しました。読み込み具合で言えば日本でもトップクラスだと自負してます。なんなら一番と言っても過言じゃないと思ってます。
そうした結果、マーケティングの基礎力がついたので一冊でも読み潰した方が良いです。
※勉強で例えるならいろんな参考書・問題集をやるより、一冊の参考書or問題集を擦り切れるまでやり込む方が良い!という話と同じ。どちらの方が力が付くか?なんていうのは書くまでもないですよね。
まとめ
初心者におすすめのマーケティング本を紹介してきました。
難しめの本も紹介してますけど、紹介した順に読む前提であれば初心者でも読み進めることができると思います。
ディズニー本が多めになってるのは、当時の私が「ディズニーは好きだし、分かりやすそう!」と思って選んだから。
紹介したディズニーのマーケティング本はめちゃめちゃ売れてる!とかではないと思うんですけど、隠れ超優良マーケティング本だと思ってます。
私にとってはその選択が大正解すぎたし、客観的に見ても「間違いなかった!」と言える選択でした。
これからマーケティングを学びたい!マーケティングを基礎から学び直したい!と思っているなら今回紹介した順に買って読んでみてください。紹介している本は現役マーケターである私が「本当におすすめ!」と言えるものだけです。
あとはあなたがどれだけ良書を読み込めるか?読み潰せるか?で決まります。いろんな本を読むのはその後。
とにかくまずは良書を一冊読み込んで、読み潰して、マーケティングの軸・柱を作ることに集中しましょう。