アイシールド21の名シーンと言えば桜庭春人のシーンですよね。
今回はその話を書いていきます。
個人的にもめちゃめちゃ好きなシーンであり、グッとなるシーンでもあるので、よければチェックしてみてください。
凡人に生まれた男はどうしたらいいんだ
俺は勝ちたいんだ! 進に!
諦めきれないんだよ! 俺だって一流になりたい!
凡人に生まれた男は どうしたらいいんだ…!!
(引用)
原作:稲垣理一郎
漫画:村田雄介
出版社:集英社
巻数:11巻
ページ数:67p
桜庭春人の強い想いが溢れすぎている
アイシールド21の名シーンの1つと言えば、桜庭君のこのシーンですよね。
私がこのシーンを好きな理由は『桜庭君の強い想いが溢れていると思うから』です。
基本的に自分が凡人だなんてことは多くの人が理解してることだろうし、それは桜庭君のいる環境でも同じだったんですよね。
誰もが進を別格視してて「進は天才だから。」と自分との差を受け入れて、それに対して何とも思ってない人が多かったわけですけど、桜庭君だけはそれを受け入れることができなかったわけです。
「自分が凡人で、進は天才。」
それを分かり切っているのに、それを受け入れることができず、雨の中で号泣するシーンがこのシーンなんですけどホントに心がグッとなりますね。


一流になりたいと思って涙を流せるのがすごい
個人的に「あぁ、これはすごい。」と思うのが、一流になりたいと思って涙を流せるという点。
私は人よりできることが少ないからこそ、自分が凡人だと理解できるし、凡人だと理解できるからこそできないことに対して「まぁ仕方ないよね。」と割り切ることができたりします。
それでも割り切れないことがあるときは、納得できるまでとりあえずやるとは思えるものの、涙を流せるほどの熱量とか想いみたいなのっていい意味でも悪い意味でもあんまりないんですよね。
それは自分が凡人だと受け入れちゃってるから。
でも、桜庭君は自分が凡人だと理解しているのに、それをまだ受け入れることができずに、ここまで涙を流せるのがすごいなって思います。
ピュアさというか、純粋な想いみたいなのがすごいなって思うし、読んでで「あぁ…かっこいいなぁ…。」と思うシーンですね。


折りたくても折れない心のツラさも分かる
桜庭君は誰よりも強い心を持ってるとショーグンに言われてましたけど、このシーンからでもそれがよく分かります。
普通だったらとっくに折れてるだろうし、とっくに折れてるからこそ『折れない心のツラさ』というのも感じにくいんだと思います。
でも、桜庭君は「自分はもういい。凡人だってことは分かってる。進のような天才にはなれないと分かってる。」という理解があるのにも関わらず、それでも諦めることができないという状況なんですよね。
それがどれだけツラいことなのか?をリアルに知ることはできないですけど、それがツラいことだというのは私にも分かるなって。
私の例で言えば、自分は勉強ができないけど、勉強ができない自分に納得できないみたいな。本当はもっと頭よくなりたいと思うとか、そういう感じだと思います。
それの数倍?数十倍?ツラいと考えたら「…いや、桜庭君のこのツラさは半端じゃないなぁ…。」と思いますね。
凡人に生まれた人はどうしたらいいんだろう?
アイシールド21を読んでいる人からしたら「凡人に生まれた人はどうすればいいんだろうか?」と一度は考えたことがあるはず。
私ももちろん考えたんですけど、その一つの答えがアイシールド21に書かれてました。
私はアイシールド21を最初から最後まで読んだ結果「…あぁ、これが凡人に生まれた人にできることなのかもしれない。」と思ったし、それを今、実際に仕事で活かしてます。
桜庭君が抱いた疑問に対して、桜庭君自身が一つの答えにたどり着いているのがめちゃめちゃ痺れるし、その答え自体も「あぁ、なるほど。確かにこれが正しい気がする。」と私自身も思えるので、この桜庭君のシーンはアイシールド21の中でもかなり影響力が強いですね。



まとめ
桜庭君の名言・名シーンについて書いてみました。
個人的に「いや…ホントすごい…。」といまだに思うし、現在進行形で私が『凡人に生まれた人の考え方』を実行してるので、響き具合が半端じゃないなって思います。
桜庭君のこのシーンはもちろんですけど、アイシールド21という作品を通して『凡人に生まれた人はどうしたらいいのか?』の答えを教えてくれるみたいなところがあるので、ホントに神作品だと思います。
ちなみに桜庭君の葛藤とかそういうの含めた上で、最終巻のとある言葉を見ると「あぁ、桜庭君かっこいい…。」となります。桜庭君の成長物語もアイシールド21の面白さの一つだなって思いますね。
(それでいてリアルにも活かせる考えとか行動とかあるからホントにすごい!)
