アイシールド21は「原作は良いけど、アニメはひどい!」と言われています。
この記事ではアイシールド21のアニメがなぜひどいと言われているのか?を解説します。
ちなみに個人的には「普通に面白かった!」という感想で、できればアニメを見てほしいなと思います。原作にはない良さもあるし、なにより原作をより楽しむこともできるので。
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アイシールド21のアニメがひどいと言われている7つの理由
アイシールド21のアニメがひどいと言われている理由は主に7つあります。
それぞれ解説します。
作画崩壊している
1つめの理由は「作画崩壊」です。
アイシールド21のアニメは作画崩壊がひどいと言われています。中でも以下の5人はその代表みたいな感じになってます。
- ヒル魔
- 十文字
- 雲水
- 鉄馬
- 葉柱
ただ、全部が常にひどいわけではないです。普通のシーンは「普通」だし、なんならめちゃめちゃクオリティ高いなと思う部分もあったりします。
ちなみに、私はアニメを見てた時、作画崩壊に関してはあんまり気付けませんでした。普通にアニメを見てたら『作画崩壊』と言えるレベルまでは多分そこまで気付かないと思います。
(十文字は顔が違うのでさすがに気付くと思いますけどね。あと、原作を読んだことがある人なら全員の顔が別人っぽく見えるかもだけどね。)
実際には作画崩壊より作画の使い回しの方がいろいろツッコまれているみたいです。タックルシーンとか歓声のシーンとかその他いろいろ同じだったりするので。
クリスマスボウルまで行かない
2つめの理由は「クリスマスボウルまでいかない」です。
アイシールド21のアニメの最終回はVS王城ホワイトナイツになってます。
VS王城ホワイトナイツは関東大会で言うところの準決勝なので、クリスマスボウルどころか関東大会の最後までやっていませんでした。
アイシールド21のメインストーリーが「クリスマスボウルに行く!」というものだし、アニメでも強調されてた部分なので、クリスマスボウルまで行かないというのはちょっと残念な感じがあります。


敵キャラが悪者になる
3つめの理由は「敵キャラが悪者になる」です。
アイシールド21のアニメでは敵キャラがすごい悪者になります。特に以下の3人は結構言われてました。
- 金剛阿含
- 細川一休
- 甲斐谷陸
それぞれ軽く解説します。
金剛阿含が残念な感じになる
泥門戦の後、阿含が審判を吹っ飛ばし、ヒル魔に殴りかかろうとするシーンがあります。
阿含がイライラを抑えられず相手に殴りかかろうとするのは結構残念な感じがありました。阿含は性格は悪いもののアメフト選手として超一流なので、殴りかかってしまうその三流感は微妙。
原作だとそのシーンは「しっかり負けを認め、来年こそ潰す!!」みたいな感じでめちゃめちゃかっこよかったんですけど、アニメだとその良さがなくなっていましたね。



細川一休の性格がヤバい
アイシールド21のアニメでは細川一休の性格がヤバいことになってます。
オリジナルストーリーでは試合前に、モン太とちょっと仲良くなるんですけど、モン太がとあることができなかったとき態度が急変します。
要するに「○○ができなかったから、態度が変わった」という感じです。
モン太に嫌なことをされて態度が変わるとかなら分かりますけど、実力が大したことないと分かると態度が急変するのは結構ヤバかったなという印象。
しかもアニメオリジナル回での一休は「あ…。」となった人が多かった気がします。
細川一休のバック走がチートスキルである理由|アイシールド21で一番の超人
甲斐谷陸がひどい
アイシールド21のアニメで特にひどいと言われているのが、甲斐谷陸です。
原作では「プライドが高い、西部のランニングバック!」という感じでしたけど、アニメだとプライドが高すぎて性格が変わってます。
あの進に対して上から目線で話すし、泥門デビルバッツのこと「泥門ごとき」って言っちゃうし、先輩であるキッドに対しても結構強く言ってるシーンがあります。
アニメの陸は「とにかく自分が一番!」という感じが強く出ているので、その結果ヤバいことになってるわけですね。
※検索ワードに「陸 うざい」と出てくるのはおそらくアニメの影響。原作ではほとんどマイナス的な要素はないので、ファンからするといろいろ思うことはあったのかなと。
キャラ設定がおかしい
3つめの理由は「キャラ設定がおかしい」です。
アイシールド21のアニメはキャラの設定がちょこちょこおかしかったりします。特に以下の3つが気になりました。
- ヒル魔の問題発言
- モン太のグローブ
- 進のスタミナ問題
それぞれ軽く解説します。
ヒル魔が問題発言しちゃう
アイシールド21のアニメではヒル魔が問題発言をします。
その発言とは「練習で勝てないなら、本番で勝てないから大会は辞退する!」みたいな感じでした。
あのヒル魔がこんなこと言う!?となったファンは多いと思います。
だってヒル魔は「死んでもクリスマスボウルに行く!」と言ってたし、「0%じゃないなら勝負捨てるのは早い。」と言ってたし、とにかくできることはなんでもやる!という感じでしたよね。
でも、アニメだと練習で勝てないなら大会は辞退!みたいなことを言っちゃうのでキャラ設定的に結構ショックだった記憶があります。
※もちろん、本心じゃなくヒル魔なりの後輩たちへのケツの叩き方なんですけどね。



モン太が大事にしているグローブを手放す
アニメではモン太が本当に大事にしているグローブを、意味分からないくらい簡単に手放します。
グローブを手放した理由は「友情の証」というもの。そしてそのグローブは細川一休に渡してしまいます。
原作を読んでいる人からすると「あんな大事にしていたグローブをそんな簡単に手放して良いのか?」と思うはず。
しかももっとひどいのが、細川一休はそのグローブを川に落とすんですよね。で、「まぁ、いいか。」と落としたグローブを取りに行かずスルーします。
モン太のグローブ問題と、一休の性格の悪さが同時に出てきてしまうので、このシーン・回は結構話題になってた記憶があります。
細川一休のバック走がチートスキルである理由|アイシールド21で一番の超人

進清十郎がめちゃめちゃバテる
アニメでは進清十郎がめちゃめちゃバテるシーンがあります。
シーンとしては本当に一部・一瞬なんですけど「あの進があんなにバテる!?」となったのが、個人的にちょっとショックだった記憶があります。
原作だと進はほぼバテません。
基礎体力を本当に重要視している選手だし、バテたとしてもそこにはクールさがあってめちゃめちゃカッコ良いんですよね。
でも、アニメだと「ちょ…マジで…しんどい…。」みたいな感じになってたのがファンとしては結構ショックでした。(膝に手をついて表情からもツラい感じが出ていたので。)

原作と違うシーンが多い
4つめの理由は「原作と違うシーンが多い」です。
アイシールド21のアニメは原作と違う部分がかなり多いです。オリジナルストーリーという点では面白いんですけど、原作と違うという点でそれがマイナスに働いてます。
- クリスマスボウルまで行かない
- キャラ設定がおかしい
- 飲酒・喫煙
- 試合の過程・結果が違う
- 進とセナが準決勝前に戦ってしまう
- 武蔵の復帰シーンの変更
- その他いろいろ
原作の設定的に「テレビでは無理」というシーンもあるので、そういう事情からの変更ももちろんあると思います。ただ、そのシーンが原作的に面白い部分でもあったので、ちょっと残念でした。
原作があまりにも良すぎた
5つめの理由は「原作があまりにも良すぎた」です。
アイシールド21の原作はあまりにも良すぎるので、大きなギャップが生まれてしまったのも「アニメがひどい」と言われる理由。
原作の方は、選手がみんな生きているように感じたり、表情が豊かでそれがとんでもないクオリティで描かれてます。そしてストーリー(展開)もめちゃめちゃ面白いので、あまりにも良すぎました。
そう考えるとアニメがひどいと言われるのも仕方がないかなと思います。
そして特に大きいのが『クリスマスボウルまで行かないどころか大会途中で終わってしまう』という点かなと思います。



試合のテンポが悪い
6つめの理由は「試合のテンポが悪い」です。
これはスポーツアニメなら仕方ないことなので「ひどい。」というほどではないですけど、当時明らかにツッコミの多かった部分ではあります。
その代表的なシーンが「…っていうと思ったか。」のところ。
原作だとめちゃめちゃかっこいい&面白いシーンなんですけど、アニメだと「…いや、どんだけ長い場面なんだ!?」みたいになってました。(放送当時にすごい言われてた記憶あります)
そういうシーンがわりとあるので、そこがひどいと言われてる理由なのかと思います。
まぁ、これはアニメだしセリフが入るので当然なんですけどね。
逆に原作通りのペースなら何をやってるのか分からないだろうし、そもそも作品として成立しなくなっちゃうので。


設定がガバガバなところがある
7つめの理由は「設定がガバガバなところがある」です。
これは原作とキャラが違うとかの話と被るんですけど、冷静に考えると「ん?」となる部分があったりします。
例えばアニメの初期の方でモン太が試合中に「セナ!」と言っちゃうところがあるんですよね。
アイシールド21の正体は物語終盤?まで隠されてる設定だったんですけど、まもり姉ちゃんがすぐ近くにいる状況で「セナ!」と言ってしまったら、正体不明のヒーロー設定が崩れますよね。
まぁアニメなので細かい設定はさすがに保てないとしても、ちょこちょこそういう謎なシーンがあるので、これがひどいと言われてる理由の一つかなと思います。
ちなみに個人的にわりと気になってるのは『武蔵のキックを赤羽が止めようとしたシーン』ですかね。
いくら60ヤードマグナムとはいえ、がっつりボールに手を当ててるのに赤羽ごとふっ飛ばされるキックってどうなんだろうか?と思うわけです。
まぁそういう感じのがちょこちょこある感じですかね。

アイシールド21のアニメは打ち切りだった?
アイシールド21のアニメは王城ホワイトナイツ戦で終わっているので「打ち切り?」という声が結構ありました。
実際のところどうなのか?は分からないですけど、視聴率的にはあんまり良くなかったみたいです。
ただ、打ち切りというと「決まってたものが放送されない」という感じだと思うので、アイシールド21に関しては違う気もします。
アニメのストーリー自体「王城ホワイトナイツ戦がラスト!」みたいな展開だったので。
もしかしたらアニメ放送段階で「クリスマスボウルまではやらない!」ということが決まってた可能性もあるので、打ち切りかどうかは不明。※おそらく違う。
アイシールド21のアニメが打ち切りと言われる理由|真実は不明

アイシールド21の再アニメ化を希望する声多数
アイシールド21のアニメはひどい!という声はあるものの、再アニメ化を希望する声はめちゃめちゃ多いです。
今年のスーパーボウル開催日にアイシールド21がトレンド入りすることがありました。
いきなりのトレンド入りだったため、ネットでは「アイシールド21続編来たか!?リメイクか!?」みたいな感じで盛り上がっていたので、アイシールド21熱は今も全く消えてないない人が多いと思います。
もちろん、私もリメイク・再アニメ化を希望する一人。
原作の続編もリメイク・再アニメ化も現実的ではあり得ないですけど、再アニメ化+αであれば2.1%くらい可能性はあると思ってるので、その期待はしておきたいと思ってます。
特に最近は、2000年代初期のアニメが20周年とかで新しい動きがあったりしますよね。その流れがアイシールド21にも来たら良いなっていうのはずっと思ってます。
…まぁ、ほぼ無理なんですけどね。

まとめ
アイシールド21のアニメの話を書いてきました。
最後に、個人的なアイシールド21のアニメの評価をしておきたいと思います。
個人的に、アニメは結構楽しめました。
ストーリーとして普通に面白かったし、原作だけでは分からないキャラの声も合ってて良かったし、OP/ED/挿入歌、効果音がめちゃめちゃかっこいいし、アニメ限定の名言とかあるし、アニメを見たことで原作がより楽しめるようになったし、その逆も言えるので。
曲はもちろん、セナ君の爆速音、進の加速音、ヒル魔・キッドのパス音など、めちゃめちゃカッコよくて原作を読んだとき音が脳内再生されます。結果的に原作がより面白くなります。
というか、そもそも私はアニメからアイシールド21に触れて、その後、漫画を読み始めて好きになった人なので、アニメが放送されてなかったら今の自分はいないと思ってます。なので、その点は凄い有難かったなと。
ただ、やっぱり気になる点はありました。
- クリスマスボウルまで行かない
- ヒル魔のキャラとは違う発言
- 陸の性格変わり
- 阿含の三流感
- 大好きな氷室先輩出てこない…など。
まぁこれらは原作を読んでしまったからこそ出てくる気になるポイントだったと思うので、個人的総合評価としては「言われてる程ひどくはない」という感じですかね。
みなさんも機会があれば是非見てみてください。


