アイシールド21の名言・名シーンの1つに「1%負けるんだぞ」という言葉があります。
今回はそれについて語ろうと思います。
ヒル魔の『1%負けるんだぞ』が心に響いた件
1% 負けるんだぞ
(引用)
原作:稲垣理一郎
漫画:村田雄介
出版社:集英社
巻数:12巻
ページ数:84p
この言葉が心に響くのは「ホントその通り!」と共感できるから。
都大会の1回戦を勝ち抜いた泥門デビルバッツ。次の試合の勝率をヒル魔が予想し、その予想が「99%」でした。
今まで格上ばかりと戦ってきたので、ヒル魔の目から見て勝率「99%」ということは実質勝ちは決まっているようなもの…。そこで「余裕!」と騒いでいる1年生に言ったのがこの言葉。
このシーンは読んでて「…いや、ホントそれ。」となるわけです。
勝率99%ということはほぼ勝ったようなものだけど、勝率100%がない以上、負ける可能性はあるわけで。トーナメントだからたった1度でも負けたら全てが終わりなわけで。全てが終わりということは夢が終わるということで。
…だからこの言葉が心に響くわけですね。
しかも、リアルでもホント当てはまることが多いなと。過去の経験から『余裕』とか『謎の自信』とかで調子に乗ることってありますよね。
試合じゃないから1度失敗しても大丈夫とはいえ、高を括って良いことはないんだなと再認識させられるのがこの言葉でもあります。
泥門デビルバッツは低い勝率にかけてきたチーム
泥門デビルバッツは今まで、低い勝率にかけてきてチームです。
王城やNASA戦なんてまさにそれで「絶望的な勝率だけど勝つ為にやれることやる!」という感じだったわけですね。
今までの泥門デビルバッツが低い勝率にかけてきたということは「それでも勝てる可能性が僅かにあった!」ということ。
でも、今回のケースで言えばその逆。
泥門デビルバッツがやってきたことを相手にやられるかもしれない…という状況で、ヒル魔はそれを冷静に見てるのがかっこいいんですよね。
というか、むしろヒル魔が「次の試合は余裕だ。」と言わないところがかっこいい。
ヒル魔ほどの頭の良さならそう思っても不思議じゃないのに、浮かれてるメンバーに対してめちゃめちゃ冷静に「1%負けるんだぞ」と言えるのがホントかっこいいので、そこにも注目してほしいです。
頭がいいからこそ『余裕』だと思いそう
上にも書いたんですけど、ヒル魔ほどの頭のよさがあったら『99%の試合≒勝ち』と見てもいいと思うんですよね。
いろんなことを考えられる頭のよさがあって、それらを総合的に判断した結果が『勝率99%』なら勝ちだと思ってもおかしくないわけです。
でも、ヒル魔はそんなことは思わないわけです。
「1%負けるんだぞ。」
冷静にこの事実を伝えることができるのがまたかっこいいところですよね。
武蔵とかが栗田君が言ってもそれはそれでかっこいいんだろうけど、やっぱりヒル魔が言うことに言葉の重みを感じます。


1%のおそろしさを教えてくれる言葉
ヒル魔の「1%負けるんだぞ」という言葉は、1%のおそろしさを教えてくれます。
1%ということは100回やったら1回負けるということ。普通に考えたら「99回勝てるなら良いじゃん!」と思いますけど…
そもそもその1回がいつ来るか?というのは分からないわけです。
つまり「ここでは負けたくない!」という大事なときにその1回がやってくるかもしれないということ。
だから、残りの99回とかどうでもよくて「勝つべきときに勝てないなら意味がない」ということを教えてくれます。※実際に100回も試合なんてしないから。
こういう勝率や確率論って「この瞬間の1回」についての意識が弱くなりがちですけど、ヒル魔のこの言葉を心に刻んでおけば「あぁ、そんなの関係なく常に万全を期すべきだな。常に全力でやるべきだな。」と思わせてくれるので大好きな言葉なんですね。

勝たなきゃいけない試合で負けたら意味がない
勝率99%って表現は、元弱小チームからしたら安心できる言葉だと思います。
でも、勝率99%だとしても『勝たなきゃいけない試合で負けたら意味がない』んですよね。
どれだけいい成績を残していようが、勝つべきときに負けるなら『勝率99%』なんてホントに意味のないものになります。
そんな当たり前のことでも、いざ自分がその立場になってみると「いや~。ほんとその通りだわ。」となるからヒル魔のこの言葉はグッと響きます。

「勝って兜の緒を締めよ」を理解できる言葉
ヒル魔の「1%負けるんだぞ」と言う言葉は、勝って兜の緒を締めよ!という諺と同じような意味です。
諺的に言われても「ん~…。言ってることは分かるけど…。」となるものの、アイシールド21とヒル魔の言葉を通して理解するのでは響き方が違いますよね。
ただ諺だけを見て「は!!すごい!!」とはあんまりならないと思うし、私はならなかった人なので、ヒル魔のこの言葉は実はめちゃめちゃ心に響いてます。
実際、私は「…いや、ホントその通りだよなぁ…。」というレベルでそう思えたので。
泥門の1年生みたいになることはないとしても「あぁ、確かにダメだな。勝率99%でも1%負ける可能性があるから、もっと気を引き締めていこう。常に全力で行こう。」と再認識できたのはこの言葉のおかげだと思ってます。
なので、みなさんも是非このシーンを読み返しつつ「1%のおそろしさ」と「勝って兜の緒を締めよ」という言葉の意味について考えてみてください。


まとめ
ヒル魔の名言・名シーンである「1%負けるんだぞ!」について書いてみました。
ホントその通りすぎて心に響きまくるし、アイシールド21でこの言葉を出してくれたことに凄い感謝だなと強く思います。
やっぱり世の中、頭の良い人から見て「勝率99%」みたいに言われたら「余裕じゃん!」とか思っちゃいますよね。
それはその人が頭が良くて、正しい判断をしてると思うからより一層そう思っちゃうし、安心しちゃいます。
でも、そうじゃなくて「勝率100%じゃないなら負ける可能性はあるから、常に全力で行こう。油断したりせず、できることを最大限やろう。」と思えた方が絶対プラスのはずなので、是非ともこのヒル魔の言葉を心に刻んでみてください。


